ADHDとうつの実体験

ADHDの仕事上の失敗と自己否定で、うつの落ち込みが強くなった体験

公開日:2026年6月19日 更新日:2026年6月19日

広告について:この記事にはアフィリエイト広告が含まれます。私自身のADHDとうつの体験と、紹介するサービスの利用経験は区別して記載しています。
最初に:この記事は私自身の経験をもとにした体験談です。同じ診断名でも、症状や経過、必要な支援は人によって異なります。診断や治療については医療機関へご相談ください。

仕事で失敗するたびに、私は自分の努力が足りないのだと思っていました。

もっと注意すればよかった。もっと早く始めればよかった。なぜ、ほかの人が普通にできることを自分はできないのか。

失敗そのものよりも、その後に自分を責め続ける時間の方が、次第に長くなっていきました。

私の場合は、仕事上の失敗や自己否定が重なり、うつの落ち込みが強くなっていきました。

分かっているのに、同じ失敗を繰り返していた

仕事の内容をまったく理解していなかったわけではありません。期限があることも、早めに報告した方がよいことも、後回しにすると苦しくなることも分かっていました。

それでも、取りかかるまでに時間がかかったり、途中で別のことが気になったり、複数の作業が重なると優先順位が崩れたりしました。

失敗した後は、次こそ気をつけようと思います。手帳に書く、付箋を貼る、アラームを設定する、何度も確認する。けれど、対策そのものを続けられず、しばらくすると同じような問題が起きました。

そのたびに、「対策をしても続かない自分は、やはり駄目なのではないか」と考えるようになりました。

報告が遅れるほど、さらに報告できなくなった

特につらかったのは、問題が起きた後の報告でした。

早く伝えなければいけないと分かっていても、「怒られるかもしれない」「もう少し自分で直してから報告しよう」「今さら言ったら、なぜもっと早く報告しなかったのかと聞かれる」と考えてしまい、声をかけられませんでした。

時間がたつほど問題は大きくなり、問題が大きくなるほど、さらに報告しづらくなります。その結果、仕事の失敗だけでなく、報告を遅らせたことについても自分を責めることになりました。

失敗を「自分の人格の問題」にしていた

当時の私は、仕事上の失敗と自分自身を分けて考えられていませんでした。

ミスをした

注意力がない

周囲に迷惑をかけた

自分は仕事ができない

自分は社会人として駄目だ

一つの失敗から、自分の人格全体を否定するところまで考えが広がっていました。今振り返ると、仕事上の問題を整理する前に、自分を罰することへ意識が向いていたのだと思います。

ADHDだと分かっても、すぐに自分を許せたわけではない

ADHDという特性を知ったことで、過去の出来事を説明できる部分は増えました。

  • 取りかかるまでに時間がかかること
  • 興味によって集中力に大きな差が出ること
  • 複数の作業が重なると優先順位が崩れやすいこと
  • 失敗への不安から報告や相談を先延ばしにすること

ただし、診断名が分かったからといって、すぐに気持ちが楽になったわけではありません。「特性があるのだから工夫が必要だ」と考える自分と、「それでも仕事なのだからできなければいけない」と考える自分がいました。

特性を理解することと、失敗した自分を受け入れることは、私にとって別の問題でした。

自己否定が続き、まだ起きていない失敗まで怖くなった

失敗が続くと、新しい仕事にも自信を持てなくなりました。作業を頼まれても、「また間違えるのではないか」「途中で分からなくなるのではないか」「期待に応えられないのではないか」と考えるようになりました。

まだ失敗していない段階から、失敗した後のことを想像していました。仕事を始める前から疲れ、家に帰ってからも仕事のことを考え続ける。休みの日も次の出勤日が近づくと気持ちが重くなる。その状態が続く中で、私の場合はうつの落ち込みも強くなりました。

当時の私が見落としていたこと

当時は、仕事を続けられない原因をすべて自分の意志の弱さだと思っていました。しかし、後から整理すると、問題はいくつかに分けられました。

仕事内容との相性

興味を持てる作業には集中できても、繰り返し作業や細かい確認が続く仕事では負担が大きくなっていました。

情報量と優先順位

複数の依頼が同時に来ると、どれから手をつければよいか分からなくなることがありました。

報告方法

問題が大きくなってから報告するのではなく、小さい段階で共有する仕組みが必要でした。

自己否定

失敗後に原因を整理するより、自分を責めることへ意識が向き、次の行動がさらに難しくなっていました。

これらをすべて「自分が駄目だから」でまとめてしまうと、具体的な対策を考えられません。

今なら、問題を三つに分けて考える

  1. 実際に起きた事実
    何が終わっていないのか、期限はいつだったのか、誰にどのような影響があるのかを確認します。
  2. 頭の中で加えた評価
    「自分は仕事ができない」「もう信頼を取り戻せない」といった考えが、確認できた事実なのか、自分の解釈なのかを分けます。
  3. 今からできる行動
    現状を報告する、必要な助けを求める、期限を相談する、作業を小さく分けるなど、次の一歩を決めます。

自分を責めることと、問題に対応することは同じではありません。むしろ、自分を責め続けるほど、対応が遅れることがありました。

転職だけでは解決しなかった

職場を変えれば、すべて解決すると思っていた時期もありました。環境が変わることで、一時的に気持ちが軽くなり、新しい仕事には集中できることもありました。

しかし、仕事に慣れ、繰り返し作業が増えたり、複数の業務を任されたりすると、以前と似た問題が起きました。

職場環境に原因がある場合もあります。一方で、自分がどのような場面で負担を感じやすいのかを整理しないまま転職すると、同じ困りごとを繰り返す可能性もあります。私には、次の職場を探すことだけでなく、働き続けるための準備が必要でした。

同じような状態にいる方へ

失敗したことと、自分自身に価値がないことは同じではありません。

同じ失敗を何度も繰り返す、怒られることが怖くて報告できない、仕事を考えると朝に動けない、休んでも回復しない、自分を責める考えが止まらないという状態が続く場合は、一人だけで解決しようとせず、医療機関や相談窓口へ相談することも選択肢です。

今の自分に必要なのが、治療なのか、気持ちの整理なのか、働く準備なのかを分けて考えることが大切です。

仕事を探す前に、働き方を整理する支援もある

当時の私は、仕事が続かなければ別の仕事を探すしかないと思っていました。しかし、仕事を探す前に、自分の特性を理解する、苦手な場面への対処を考える、働きやすい環境を整理する、就職活動の準備をするといった支援を受ける方法もあります。

その一つが、通所型の障害福祉サービスである就労移行支援です。

私はatGPジョブトレを利用した経験はありません。ここからは利用体験ではなく、公式情報を確認し、自分が仕事に行き詰まっていた時期に知っていれば比較したかった選択肢として紹介します。

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